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小児疾患一般

菌血症とは?
原因

菌血症とは、鼻の奥(鼻咽腔)に住み着いた肺炎球菌、インフルエンザ桿菌などの細菌が何らかの原因で増殖し、血液の中に入り込んで全身に広がろうとする状態のことを言います。乳幼児では細菌に対する抵抗力が弱いために、菌血症が起こりやすいとされています。

欧米では菌血症から発症する細菌性髄膜炎など、命にかかわる病気から乳幼児を守るために、20年以上も前からインフルエンザ桿菌(Hib)や肺炎球菌に対するワクチンを乳幼児に定期接種しており、その後これらの重症感染症はほとんど見られなくなっています。

日本でも、2008年12月19日から任意接種としてやっと導入されました。

症状

38℃以上の発熱が見られます。3歳未満の乳幼児でよく見られ、多くは不機嫌になります。診察しても明らかな発熱の原因は認められないことが多く、このような乳幼児の5〜10%で菌血症が見られるとされており、発熱の程度が高いほど菌血症の可能性は高くなります。

当院での経験では鼻汁の見られる児に多いようで、かぜの症状と似ているため注意が必要です。ほうっておくと細菌性髄膜炎や関節炎、皮膚の蜂窩織炎などの重い病気を引き起こし、それぞれけいれん、不機嫌、活気不良(元気がない、ぐったりしている)、皮膚の腫れ、痛み、発赤などが見られ、命に関わることがあります。

診断

乳幼児で発熱と不機嫌がある場合、迅速血液検査を行って、白血球数が増え、CRPが高い値を示していれば疑いが強くなります。ただし、CRPの値が高くなるのには、ふつう発熱から6〜12時間以降になります。

抗菌薬を始める前に血液培養検査を行い、細菌を検出することで診断します。当院では院内で細菌培養を行っており、翌日朝には診断できます。

治療

早期に有効な抗菌薬で十分に治療する必要があります。迅速血液検査で疑わしければ、抗菌薬を点滴で投与します。

近年は、抗菌薬(抗生物質)の効きにくい耐性菌が増えており、このような耐性菌の場合には特に内服薬(飲み薬)では効果が不十分で、点滴(注射)による治療が必要になります。しばしば入院治療が必要になります。

当院では開院後約4年の間に21人が菌血症と診断され、当初の2人を除いて外来で 治療でき、この2人も含めてすべて治癒しております。

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細気管支炎とは?
原因

細気管支炎の原因は、RSウィルスによる感染症です。抵抗力の弱い乳幼児、特に6ヶ月未満の乳児が感染するとなりやすいものです。

秋から春に多く、とくに冬に流行します。毎年、保育園や幼稚園で流行が見られます。

症状

鼻水と湿った咳が特徴です。6ヶ月未満の乳児では次第にひどくなって呼吸が速くなり、ゼーゼーといい始め、哺乳量が減り、夜も眠れなくなります。1歳以上の幼児ではひどい症状は少なくなりますが、高熱を出すことが多くなります。

未熟児や心臓病などの慢性的な病気を持っている子供やお年寄りではひどくなりやすいので要注意です。

診断

鼻水をとってRSウィルスの迅速診断検査を行って診断します。

この検査は入院患者にしか保険の適応はありませんが、当院では症状のひどくなりやすい乳幼児に対して積極的に行っています。

治療

軽症の場合、咳や鼻水に対して対症的な薬を処方します。ひどい咳や呼吸状態が悪い場合、ステロイドによる治療を行います。ステロイドには細菌に対する抵抗力も抑えるなどの副作用もありますので、慎重に経過を観察しながら治療する必要があります。

しばしば入院治療が必要になりますが、当院では早期に診断して治療することで、ほとんどは乳児でも入院せずに軽快しています。

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でべそ(臍ヘルニア)とは?
原因   でべそ(臍ヘルニア)とは?
おなかの中の胃や腸は腹膜という膜で包まれた腹腔の中にあります。生まれた直後はおへその部分にだけ、腹壁にわずかな隙間があります。

ふつうは生後まもなく閉じますが、この隙間が大きい場合、腸がこの穴から出てきて(これをヘルニアといいます)、おへそが盛り上がってでべそという状態になります。

症状

生後1ヶ月を過ぎる頃からおへそが盛り上がってきます。出てきた腸がこの穴を押し広げるため、次第にでべそが大きくなってきます。

でべその程度は腹膜にあいた穴の大きさに応じていろいろで、穴の直径が2cm前後になると、たこ焼きの大きさくらいにおへそがふくれてきます。

診断

ふくらんだおへそを指で押していくと腸がおなかにグジュグジュと音をたてて戻り、でべそはへこみ、それとともに指の先に腹壁にあいた穴を触れます。

押していた指を離すとまたおへそが膨らんで出てきます。このことから診断できます。

治療

ほうっておいても1歳ごろには約8割は自然に治ります。1歳を過ぎても治らなかったり、治っても伸びきったおへその皮膚がたるんで目障りになれば手術をします。

以前から、でべそを10円玉などで抑え、テープで固定して治そうという試みがありましたが、テープで皮膚がよくかぶれることが多く、うまくいきませんでした。最近になって、皮膚のかぶれにくい接着テープができ、ひどい皮膚炎を起こすことなく早く治ることが分かりました。ほとんどは、へその皮膚がたるむこともなく、手術する必要もありません。

当院でも圧迫子をこのかぶれにくいテープで固定する方法で治療しています。治るまでの時間はでべその程度と時期に応じて変わりますが、ひどくてもふつうは1ヶ月くらいまでには治ります。生後1〜2ヵ月のできるだけ早いうちに処置することをお勧めします。

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